江藤哲展2(油彩)に寄せて
ぎゃらりサムホール(東京・銀座7丁目)にて「江藤 哲展」が開催されています。 2025年3月10日~3月15日【油彩】

案内状の表紙に美術評論家のワシオトシヒコ氏の挨拶文が記載されてありました。
「ただ一冊画集を残しさえすれば。…人物、風景、静物、デッサンの四分冊を合本した大著『江藤哲画集』である。収録された全作品の特徴を述べると、油彩を描くく前にクレパスで執拗にデッサンするだけあって、腹一杯に歌っているような強さがある事。油絵具という材質の特性を、とことん活かして切っている。図と地の関係性において、十二分に計算しつくされた構図だが、その実、密かに微妙な仕掛けが施されているようにも観えること。いくらか、装飾性を帯びた豊麗な色彩。厳しいデッサンに裏打ちされた人物・・・・。もしもこれらの性格をすべて兼ね備えた具象画の描きてが存在するとすれば、それは誰か。私がこれまで観た限りにおいては、江藤哲(1909~1991)である。 残念ながら私は、生前の彼の謦咳(ケイガイ)に接した事がない。観たのは『江藤哲画集』の写真図版作品に過ぎない。それでもなお一冊の画集を手許に残し、絵画とは何か、画家とは何かを考えるテキストにするとすれば、やはりこれを選ぶだろう。」








江藤哲先生の故郷、大分には県立美術館等、何箇所かに先生の作品が所蔵されてるとの事です。是非とも生きている間に足を運んでみたいものです。キャンバスの上で油絵具が飛び散り、それが絵に躍動感を与えています。昭和の時代の作品と言えるでしょうか! 作品の持つ生命力、活力に共鳴し、自分の中に少しでも取り入れる事が出来れば嬉しく存じます。絵とはなんと素晴らしいものでしょうか。
絵を描くこと、なんと素晴らしい祝福でしょうか。
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