絵 画 3

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『絵を描く楽しみ』――「江藤 哲展」を見る

ぎゃらりサムホール(東京・銀座7丁目)にて「江藤 哲展」が開催されています。            2025年2月24日~3月1日【デッサン】                                                                                   2025年3月10日~3月15日【油彩】     

                                              案内状の表紙に美術評論家のワシオトシヒコ氏の挨拶文が記載されてありました。

「ただ一冊画集を残しさえすれば。…人物、風景、静物、デッサンの四分冊を合本した大著『江藤哲画集』である。収録された全作品の特徴を述べると、油彩を描くく前にクレパスで執拗にデッサンするだけあって、腹一杯に歌っているような強さがある事。油絵具という材質の特性を、とことん活かして切っている。図と地の関係性において、十二分に計算しつくされた構図だが、その実、密かに微妙な仕掛けが施されているようにも観えること。いくらか、装飾性を帯びた豊麗な色彩。厳しいデッサンに裏打ちされた人物・・・・。もしもこれらの性格をすべて兼ね備えた具象画の描きてが存在するとすれば、それは誰か。私がこれまで観た限りにおいては、江藤哲(1909~1991)である。              残念ながら私は、生前の彼の謦咳(ケイガイ)に接した事がない。観たのは『江藤哲画集』の写真図版作品に過ぎない。それでもなお一冊の画集を手許に残し、絵画とは何か、画家とは何かを考えるテキストにするとすれば、やはりこれを選ぶだろう。」

江藤哲略歴                                                                                 1909 大分県に生まれる                                                     1931 東京高等工芸図案科卒業                                                                                1931 商工省特許局に勤務(現特許庁) 1933 第14回帝国美術展初出品入選                                            1939 第7回東光展にて会員                                                   1947 第3回日展にて会員                                                  1965 日展会員                                                    1968 特許庁審判部審判長にて退官                                                       1968 写生旅行で3ヶ月の滞欧                                             1971 名古屋芸術大学教授                                                    1979 勲三等瑞宝章                                                1980 日展内閣総理大臣賞                                                       1991 9月 鹿児島にて死去(享年83歳)                                             1995 1月 「江藤哲展描き続けた60年の軌跡」大分県立芸術会館開催                                  1999 1月 「江藤哲展油彩と素描による江藤哲の世界展」大分県立芸術会館開催

江藤哲さん、私も初めて知ったのですが、ギャラリーは少し小さ目でしたが、壁面いっぱいに貼られた絵をの一枚一枚から発せられるエネルギーは迫力あるものでした。希望を言わせて頂けたら、ギャラリーが今一つ広ければと思われる程でした。絵が可哀想にも思はれました。              でも画廊のオーナーさんは快く写真撮影を許可してくださいました。江藤哲さんはすでに30年程前亡くなられておられ、こちらのギャラリーとは生前馴染み深い関係だったご様子でした。          一枚の絵に対して、ジックリと構え時間を掛けてコンテで描き込んでおられます。観るもうを引き込まづにはおかない。そんな力強さを感じました。大胆な中にも計算された美の誘えも心得たものです。   何年かぶりに、魂の震えを味わえました。こんな絵に出会えるのは滅多にあるものではありません。

次回(2025/3/10~)は油彩画の展覧会です。また、取材してブログに更新致します。ご期待ください。私自身も楽しみです。

ご覧の通り、一枚一枚の絵(デッツサン)が非常に力強感じられませんか!それだくじっくいと対象に向き合い、時間を掛けて取り組んでいます。そんな作家の情熱が伝わってきます。とても心を打たれます。いい絵ですね。絵は心をの奥に在るものを、観る側にも与えてくれます。            銀座はそんな心躍る場を我々に作って下さいます。ありがたい空間です。             画集が手に入るようでしたら手に入れたいものです。

絵は心を豊かにしてくださいます。いい絵は日本にもイッツパイあります。

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