『我が日本學』 中山忠直著  田中英道解説

歴史哲学
『我が日本學』の表紙

最近、手にいれた、素晴らしい著作『我が日本學』中山忠直著、田中英道先生が解説され、先生がご苦労なされて、この世(現代)に日の目をみた貴重な著作です。                                           この著作は、戦国GHQによって焚書処分されたものなのです。田中先生のご苦労によって、この世に再出現いたした次第です。この著作を、なぜGHQが隠そうとしたのか、我々日本人に読むことを禁止しなければならなかったのか!この著作の帯に在りますように、                   「この本には、現代を生きる我々が知るべき‶日本”が書かれている」                                                                  私は戦国生まれ、戦争の傷跡が癒されつつある中で、生を受けました。我々の両親、祖父、先輩諸氏はこんな思想の中を生きて来たのか。これまでの自分自身の生を振り替えてみると、なんと恥ずかしく、情けない、生きざまに身を置いてきたのか、足がガタガタ震えて、立ち眩みさえも禁じえません。           この本との出会えを深く感謝申し上げます。また、一人でも多くのご同輩が手にされる事を願います。

  まずは「序文」から検証してまいりましょう。                                                            『無意識のうちに日本は偉大となり、国の基が定まってから、すでに二千六百年になろうとしているが、いまだ何人も我が国体と神道について明確に語ることが出来ず、言外の意を、それぞれただ黙って了解しているに過ぎない。ゆえに、強いて口を開けば、すべてが迷語となる。国家に対する、国民的疑惑はこれが原因となっている。私は甚だこれを悲しみ、長年にわたる探究によって、いささかながらこれを近代科学の立場から、科学的に明微することが出来た。すなわち、それが本書である。日本国家學の新建設と言っていい。・・・・・・                                      日本人でありながら、否、むしろ日本人であるためにこそ、かえって国体のありがたさが、本当に分からない人たちが多く、何かと国民的信念の動揺を見るのは嘆かわしくて仕方ない。本書はこれを救うための、憂国の情から出発している。・・・・・・ 

皇 暦 2599年                                                                           西 暦 1939年                     中山忠直                   昭 和 14年 紀元節                            』 

この後に続く「巻 首 に」です。

 本書起草中、私はヒトラーの「我が闘争」の中で、日本に対する次の誹謗があるのを知っていた。しかし、防共国の理由で、その引用を遠慮した。だが、今ではこれを発表しても差し支えないだろう。   ヒトラーいわく―――                                                               『よく言われることであるが、日本はその文化に欧州の技術を取り入れたけれども、欧州の科学や技術に日本的特色を焼き付けたというのは事実ではない。日本文化が――欧州人にはその内面的相違のために外面的に目に付くということから――その生活の色彩を規定しているにしても、実際生活の基礎は最早特殊な日本文化ではなく、欧州やアメリカの、すなわちアーリア民族の強大な科学的技術的貢献である。この貢献の上においてのみ、東洋人もまた普遍人類的進歩に追随する事が出来るのである。 ・・・・・・・                                        我々はこの様な民族を恐らく「文化支持者」と呼ぶことは出来るだろうが、決して「文化創造者」とよぶことは出来ない。』 (1938年)    

 さて、ところで私は微笑を持って、この『我が日本學』を、ヒトラー閣下に捧げるものである。                        西暦1939年 山中忠直   

ヒトラー

――――お恥ずかしい話ですが、私はこの本に出合うまで、国家の意識を持ったことは一度たびとも無かった様な気がします。まことに個人主義(エゴイズム)、自分一人の世界で生きて来た思えです。―――良くぞこの年まで生きたものぞ❣                 こんなことで、いいはずがない。国家とは、何かをどう意識したらよいかさえも分からなかった。でも、自分も日本国民の一人です。この自覚こそ一番に大切に考えるべきおとな(大人をも終わりに近づいた。・・・)としての自覚です。(この先、日本国とは何か―――を考え深めて参ります。)                                             日本は天皇制になってから 2685年間(令和7年現在) 大きな争いもなく継続して来たのです。これだけの長い歴史を持つ国がどこにあるでしょうか! ヨーロッパ・大陸の国々は覇権争い(戦争)の歴史だったのでは、ないでしょうか。これだけでも世界に誇れる国と言えましょう。(勿論、内戦や天皇制が断たれそうな事も有りましたが)この天皇制とは「国主が一般庶民の平和・安泰・幸せを祈る制度です」こんな制度、世界の何処を探せたら見つかりましょうや❣ 主に外国の制度は、絶対君主制度で、庶民を奴隷的服従を求める様な制度が大半です。日本に生を受けたこと、何と幸運な事だったことか。さらに、日本国民には多くの民族が混じり合った混血民族なのだそうです。(これについては回を改めてご報告いたします。)

 この著書を「日本民族に対する科学的考察」と山中忠直先生自らが仰るように、実に多方面から研鑽されております。                                                                     例えば、宗教上の問題点。                                            よく言われます、日本人は幼くして神社で、7・5・3のお祝いをして、成人し結婚式は教会で、老人になり葬儀はお寺さんで執り行います。実に節操のない、無宗教の国である。      一方で、皇室と神社の関係、明確に認識されている方はどれだけおられるのか❣                                     日本列島の島国としての特異性。南北に長い気質、それに伴う気候の豊かさ、人種の優秀性。  日本農業の知恵と偉大性。                                                                            日本文化における中庸・共同の精神。                                                                    天皇の『生ける御神』たる理由。                                                                        古くは、縄文・弥生時代からのユダヤ民族との関わり。                                                    日本は人種の坩堝るつぼでである

 これら、「現代に生きる我々にも大切な問題意識」を今に蘇らせて下さった、中山忠直・田中英道両先生に感謝しつつ、今後、何回かに分けて共に考察を深めて参りたいと思います。     日本のこれまでの多くの先人たちが学び、残してくださった知恵の数々―――これらを学び深めて行く事によって、新しい世界が見えてくる、と同時に一人の日本人として世界に貢献できる術が見えてくるのでは無いでしょうか。

    ―――日本の異名のひとつは「幸福なる人民の国」である。―

    エルドリッジ (アメリカの医師・19世紀、日本に渡来 1843~1901)                                                             

伊勢神宮

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