ポール・ゴーギャン(1903年没)の絶筆
【我々は何処から来たのか 我々は何者か 我々は何処へ行くのか】(ボストン美術館蔵)
私が生まれたのは1949年、日本は永い戦争に敗れ、敗戦の復興が始められていました。自分が高校卒業した頃は高度成長の只中、大都市に向かっての若者たちの大移動がなされていた。私の若い血潮も騒ぎたち絵の具箱をリック詰め込み東京行きの列車に飛び乗りました。(両親の心配も顧みず、なんとも無謀な事をしたものか!)
この頃の憧れの画家は、ゴーギャン・ゴッホ・ピカソ・ロートレック等でした。
また、あの頃は東京のあちこちに、絵の研究所が方々に有って、学びの場には困ることは有りませんでした。また、多くの若者が研究所に出入りしており仲間も増えていきました。
自分なりの東京での無鉄砲な人生が始まりました。いろんな苦しみ、多くの困難もありましたが、絵に対しての情熱だけは持ち続けることは出来ました。また親しい友人も多くでき、結婚も許され一人の娘にも恵まれました。
しかし、人はなぜ絵を描くのでしょうか?
自分の感動を形にして残したいから!絵を描く事が楽しいから!絵が好きだから!自分の考えを形にしたいから!等・・・・
このブログをお読みくださる貴方、お教え頂けたら幸いです。
そこら辺を明確にしたいが為、ブログを創る事にいたしました。
絵は感覚的なものだから、「あまり論理的になると絵が描けなくなる!」とよく言われます。
余りにも私のこれまでの仕事(絵)が杜撰なものでしたので、理論的思考も必要と感じております。
絵を描く事は『我々は何処から来たのか 我々は何者か 我々は何処へ行くのか』このゴーギャンが残していった問題定義に答える事ではないかとずっと考えておりました。自然と宗教的思考に誘われて行きました。
キリスト教から仏教へ、そして浄土真宗と節操の無い宗教の旅路を歩んで参りました。
ゴッホの残してくれた言葉をいくつか覗いてみましょう。
『絵画は画家の魂にとても大きく影響を受けるものだ。』
『私は、自分の作品に心と魂を込める。そして制作過程では我を失う。』
『人生を知るには、たくさんのものを愛することだ。』
絵を描く事とは人間への総合的な創造行為の様に思われます。そんな思いを、このブログを通して、皆様とともに深めて行けたらと思っております。
是非ともお付き合い頂けたら幸いです。 南無阿弥陀仏
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