瞑 想 8

瞑想

『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』エックハルト・トール著  を読んで 2

この著書の第1章「思考は”本当の自分”ではありません」の冒頭こんな例え話が語られておりました。

問い 「さとる」って、いったいどういうことなんですか?                                  

答え 三十年あまりも、道端で物乞いをしている男がいました。ある日こと、通りかかった人に野球帽を、差し出しだすと、お決まりのせりふを口ごもりながら言いました。

「哀れな物乞いにお恵みを」

通行人は、答えました。                                            「あなたにさしあげるものは、私にはありません。ところで、君の腰かけているその箱は何ですか?」

物乞いは、思わぬ質問にとまどいました。                                  「この箱ですか?なんてことはない、ただの古ぼけた箱ですよ。私は、ずっと長い間、こいつに腰掛けているんです。」

そこで、通行人はたずねました。                                      「箱の中を開けてみたことはあるかい?」

物乞いは、笑いました。                                             「いいえ、開けてみたことなんか、ありませんよ。そんなことして、なんになるんです?どうせ中身は、空っぽですよ」

通行人は、うながしました。                                        「とにかく、一度、開けてごらんよ!」

物乞いは、今まで座っていた箱のふたを、面倒くさそうに開けてみました。すると、びっくり仰天!   なんと、空っぽだと思い込んでいた箱には、黄金がびっしりと詰まっていたのです。          物乞いは、大喜び!

トールさんは私は通行人のようなものです。読者に何も与えられませんが、「箱を開けてごらんんなさい」と促しているのです。                                     ばく大な財産に恵まれていたとしても、まだ、「大いなる存在」の耀きと、心の平安という「真の富」を手にしてない人は、物乞いと同じようなものと言われるのです。

私はまさに物乞いです。誰でも自分の内に持ち合はせている宝物を、まだ発見できていないのです。     静かな瞑想の中にある神性の種を宿してとの事です。                            初めて瞑想の時間を取り入れたとき、これまでとは全く違った世界がある事を知らされました。   まだまだ初心者の域ですが、勉強と共に瞑想の時間を生活の中に定着してまいります。

「さとり」と聞きますと釈尊や高僧の専売特許で、私なぞ近づき難い世界と思っていました。      でも、トールさんの著書「『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』に出会うことができ、なんと幸運なことか、尊くも感謝感謝です。これによって「さとり」の世界が近いものになりました。    どんな宗教よりも宗教的です。

トールさんは絶対的存在「大いなる存在」と表現しておられる、神的なものですが、あえて「神」とは呼ばないで一線を画しておられます。私もこの表現「大いなる存在」はピッタリと思います。     キリスト教世界の「神」は歴史の中で、ぐちゃぐちゃにされてきたと思います。世界中で今でも聖戦と言いながら、「神は愛なり」の旗をかざして「我々の神は正しい」と言って、相手の人々を殺戮している現事があります。                                     また、旧聖書の教え中で「愛の神」がイスラエルの民を、カナンの地にまで導いたことが、詳細に書かれております。その道中、他民族との諸突が何回かありましたが、何度かその部族を女子供・家畜・老人に至るまで全滅させろとの命令がなされます。どうも、納得しかねるのですが!私だけでしょうか?

最近、数人の親しい友人に手紙を書き送りました。お送りした内容を掲載します。               

――『愛する、○○さんへ                                    寒い日々が続きます。お元気してますか!                           最近、大いなる出会いを体験しました。

一冊の本との出会いです。ご紹介させて頂きます。                       『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』エックハルト・トール

 この本によって、この年齢でやっと『魂の目覚め』(これは中々出来んことです。ほとんどの人がこれを経験しないで墓に直行します。―バカコケ、悟ってネィ-のはお前だけだべー。お前以外皆さん、悟っているんだがや❣)ハイ御免。―体験できるかもしれません。

まだまだ読み始めたばっかしですが、読み応えが有り、一句一句が心に飛び込んできます。        魂が揺すぶられます。実にいい本です。

今は朝方の3時です。警備の仕事中、八王子の高月町の小高い丘の水道局の現場、暖房(セラミックヒーター)の効いた車の中でパソコンを叩いています。(監督さんの許可を得て)           私のタイピングも満更ではありますまい。

「さとり」と聞くとどこかの高僧か釈迦の専売特許のイメージあり「自分のような凡人には縁なきもの」と考えがちです。トールさんの著書にこんな文章が引用されています。            ――釈尊の言葉です。「悟りは苦しみの終わりである」――

――さとりを開くと、自分の思考(過去の苦々しい慙愧の念・未来まだ来ぬ心配事―雑念)      に振り回されなくなる、と言われるのです。――

――「さとり」とは「すべてが一つであり完全である」という境地。――             ――目に見える形ある世界―目に見えない「大いなる存在」と一つになること――        ――「われ思う(私は考えるでは無く―私は有る)、ゆえに我あり。」デカルト――        ――「自分はすべてと一つである」――                           ――「静寂は神の言葉で、のこりは瑣末な事」――

――――自分でも気づかないうちに、思考(雑念)を「本当の自分」だと思いこんでいるのです。自由への第一歩は自分の思考は「ほんとうの自分でない」と気付く事から始まります。そう気づくと「思考を客観的に眺めること事が出来る様になります。思考を客観的に眺めると、高次の意識が活動し始めます。思考をはるかに超えた、果てしない「知性の世界」が存在することや思考はそのごく小さな一面に過ぎないことにも気付き始めます。

さらに「かけがえもの」が見え始めます。それは思考とは別の源泉から湧き上がる「美しさ」「愛」「創造性」「喜び」「心の平安」です。

その時、あなたは『私はやっと目を覚ましたのだ!』と思うはずです。――

どうですか、一度この著書を手にしてみませんか!アマゾンで1500円程です。

バイブル以上のバイブルになるはずです。

                             2025年2月15日

                   近隣の貧乏お兄さん:○○より』――

トールさんも言っておられます。人類の歴史はおおまかに言えば、狂気の歴史です。          当に戦争の歴史です。恐怖、貪欲、権力闘争、国家、民族、宗教、イデオロギー間の争い等。また個人の人間関係の葛藤。世界は改善すべき問題に満ち満ちています。                                我々人類の滅亡をどうやって食い止めるべきか! 『新しい天と地』を求めて行くのか! 

【一人一人の目覚め】これ以外に、人類滅亡の回避は有り得ない。『瞑想』を持って自己を見つめ直す事そこに、私は希望を持っています。                                                         『目覚め』は大切に要素です。そこにこそ魂の喜びが有ります。                  ただ、トールさんはこんなアドバイスも下さいます。                                『目覚める事によってのみ、目覚めるとは何なのかが、ほんとうに理解できる。』                『目覚めに不可欠なのは目覚めていない自分を自覚する事。』

静寂の中、「瞑想」の世界に『目覚め』を実践して参りましょう。

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